コンテンツの作成、翻訳、配信で世界をリードするSDL(LSE:SDL)は、対話型AIのスペシャリストであるDRUIDと技術提携を結んだことを発表しました。企業向けに、チャットボットを通じてリアルタイムコミュニケーションに対応する多言語対応バーチャルアシスタントの提供を開始します。
SDL Machine TranslationとDRUIDのバーチャルアシスタントの連携により、企業はさまざまな言語に対応したチャットボットを運用し、従業員、顧客、パートナー、サプライヤと対話できるようになります。このソリューションは、「ライブチャット」の対話を翻訳するリアルタイムの「通訳モード」機能を備えており、複数言語へのリアルタイム翻訳が可能です。これにより、対話全体を簡単に翻訳したいという顧客のニーズはもちろん、エージェント(人間またはバーチャル)による複数言語での同時コミュニケーションが必要な状況にも対応できるようになります。
一般に、チャットボットはさまざまな言語で複雑な質疑応答を行えるように構成するものですが、言語別にカスタマイズするのは難しく、時間もコストもかかってしまいます。チャットボットがさまざまなデータソース(ERP、CRM、BI、HRISなどのビジネスアプリケーション)に接続されていると、この問題はさらに複雑になります。ところが、SDL Machine Translationを使用すれば、データソースや対話フローを翻訳する必要なく、チャットボットが複数の言語で対話できるようになります。
SDLのChief Revenue OfficerであるThomas Labartheは次のように述べています。「バーチャルコミュニケーションチャネルは、カスタマーエンゲージメントの新たな領域です。しかし、導入が複雑であることから、多くの企業が導入をためらっています。SDLはDRUIDと提携してこの課題に真正面から取り組み、100言語以上でチャットボットコミュニケーションの自動化を可能にします」
SDL Machine Translationは革新的なニューラル機械翻訳(NMT2.0)基盤を搭載しています。これを統合したソリューションでは、企業固有の製品名や用語が登録されたブランド独自の用語辞書により、ブランドメッセージをコントロールすることができます。つまり、匿名化されたチャットログを使用して言語モデルを継続的に改善していく機械学習ソリューションなのです。
DRUIDのProduct Management DirectorであるDaniel Bălăceanu氏は次のように述べています。「多国籍企業では、多様な顧客サポート情報を従業員、顧客、パートナーにさまざまな言語で提供するという課題に常に直面しています。もちろん、最も困難と言われているロシア語、スペイン語、ドイツ語、中国語にも対応しなくてはなりません。当社とSDLの提携を通じて、このような課題にインテリジェントなバーチャルアシスタントで対応できるようになりました。ほとんどの言語で、対話中に直接提供できます」
SDL Machine Translationは、最先端のニューラル機械翻訳を利用してコンテンツを自動翻訳したいお客様に最適なエンタープライズレベルのソリューションです。この分野で20年を超える実績のあるSDLでは、人工知能分野の最先端のテクノロジーを利用して、企業が言語の壁を取り払ってセキュアなコンテンツ集約型プロセスを大規模に実現するためのソリューションを開発しています。
DRUIDについて
DRUID(www.druidai.com)は、企業型組織向けのスマートバーチャルアシスタントを開発している企業です。同社のバーチャルアシスタントでは、対話テンプレートと専用のNLUテクノロジーが事前に構成されており、あらゆる職種、プロセス、業界に特有の対話にも対応する優れたバーチャルアシスタントを実現できます。同社はこのアシスタント発売から1年もたたないうちに、Banca Transilvania Raiffeisen Leasing、BRD Finance、BCR Leasing、Asirom、Provident、ProTV、Health Network REGINA MARIA、Servier、Carrefour、Profi、iStyle、Cărtureşti、DACRIS、Dona Pharmaciesなどの企業を顧客として獲得しています。