コンテンツの作成、翻訳、配信で世界をリードするSDL(LSE:SDL)は本日、SDL Tridion Docsの最新リリースを発表しました。統合された共同作業環境において、制作の構造化によるメリットを知識労働者や専門知識を持つエキスパート(SME)にもたらします。最先端のコンポーネントベースのコンテンツ管理システムであるSDL Tridion Docs 14を導入することで、組織内のあらゆる関係者が構造化コンテンツの種類を問わず、制作、レビューし、共同作業に簡単に参加できるようになります。
SDL Tridion Docs 14は、財務・法務ドキュメントや、技術製品ドキュメント、eラーニング教材などの構造化コンテンツの制作、翻訳、管理、配信を行うインテリジェントな方法を企業にもたらします。このようなコンテンツには、制作者から、専門知識を持つエキスパート、翻訳者、レビュアーまで多くの関係者が関与するのが一般的です。制作者は、企業全体でコンテンツの重複を防ぎながら、AIアプリケーションやスマートデバイス、コネクテッドデバイスなどあらゆる形式や成果物で、さまざまな言語のコンテンツを作成できます。
このプラットフォームにより、ドキュメントをEメールやファイル、スプレッドシートで共有している場合に発生しやすいミスや遅延といったリスクも解消されます。Draft SpaceとReview Spaceのインターフェイスを備える新しいCollective Spaces機能は、編集、レビュー、承認プロセスを強化し、各作業を関係者がより簡単かつ効率的に実施できるようにします。つまり、不定期で参加する関係者や専門知識を持つエキスパートでも、基盤となっているXMLベースのDITAを理解したり直接作業したりする必要なく、構造化コンテンツの制作、レビュー、編集に参加できるのです。
SDLのChief Product OfficerであるJim Saundersは次のように説明します。「ドキュメントの一貫性を確保し、バージョン管理を徹底させるため、構造化コンテンツ環境内でのドキュメントの作成や編集には、組織内の数人しか参加できないというのが一般的です。ところが、例えば年次報告書の場合、企業の財務部門のほか、投資家向け広報チームや法務チームの協力も必要になります。同様に、テクニカルドキュメントには複数のエンジニアの参加が必要になる場合がありますが、エンジニアが構造化コンテンツの編集に必要な知識を持っているとは限りません。SDL Tridion Docs 14の新機能であるCollective Spacesは、ドキュメント全体または一部のレビューや編集を誰もが素早く簡単に行えるようにし、ドキュメントの作成、翻訳、最終処理にかかる時間を大幅に短縮します」
SDL Tridion Docsの主なメリット:
SDL Tridion Docs 14は、増加するコンテンツの管理に苦心している企業をサポートするためのソリューションです。次のような優れた機能を多数備えています。
- デジタルワークスペースの構築:従業員とパートナーまたはエージェント間で、イントラネット/エクストラネットを通じて情報をグローバル規模でシームレスにやり取りすることが可能になります。
- ビジネスに不可欠な情報の完全なトレーサビリティと監査証跡:情報のセキュリティを確保できます。
- 個人への正確でコンテキストに応じた情報のセキュアな配信:メタデータとタクソノミーを使用します。
Draft Spaceの機能:
- ドキュメント全体のビュー:個々のトピックやコンポーネントしか表示できない多くのコンポーネントコンテンツ管理システムとは異なり、関係者が発行物全体をスムーズにスクロールし、どの箇所でも編集できます。
- インテリジェントなユーザー体験:ユーザーは作業内容や権限に基づいて必要な機能にアクセスできます。必要に応じて、編集が必要な部分のみを表示させることも可能です。
- 高度な設定:Draft Spaceは、ほかのソリューションやサードパーティシステムと容易に統合できます。これにより、ダッシュボードを作成してパフォーマンスを監視し、ビジネスインサイトを取得できます。
- コンプライアンスと監査証跡の可視化:レビュアーのコメント/提案/解決策に関するレポートから重要な情報ワークフローの全体像を把握できます。
Review Spaceの機能:
- レビューのオーバーレイ:1つのコンテンツについて複数のレビュアーが同時にフィードバックを提供できます。最終コンテンツを管理するのは制作者であり、制作者は自身の裁量でレビューコメントを反映できます。
- 高い拡張性:社内でも組織間でも、世界に分散している大規模なチームと共同作業できます。
- 使いやすいインターフェイス:企業規模で構造化された制作とレビューのワークフローを最小限のトレーニングで迅速に導入できます。
- 共同作業の一元化:制作とレビューを容易にし、企業規模で構造化された共同作業ワークフローを一元管理します。
調査会社Ars Logicaの創立者Tony White氏は次のように述べています。「現在の大きな傾向の1つとして、コンテンツチームは技術者以外の関係者に構造化された制作システムを開放する必要があります。コンポーネント化という手法を取り、関係者によるコンテンツの制作やレビューを可能にすることで、組織の俊敏性が大幅に向上し、従来のウォーターフォール型アプローチよりも反復的な作業が可能になります。当社は、現在、SDL Tridion Docs 14のレビューを進めています。分散した大規模チームにとって、このシステムが新しいインテリジェントな運用モデルの推進にどのように役立つのか、まもなくご報告できると思います」
DITAベースのコンポーネントコンテンツ管理システムであるSDL Tridion Docsは、構造化コンテンツの制作・翻訳・配信を一元化し、ルール、ポリシー、手続き、製品情報などのビジネスに不可欠な情報の管理・配信を、多言語で大規模に行っている今日の企業をサポートします。ハイテク、ライフサイエンス、自動車、工業生産、金融サービスの各業界に採用されており、ユーザーの80%以上がSDL Tridion DocsによるROIを18~24か月以内に達成しています。