コンテンツの作成、翻訳、配信で世界をリードするSDL(LSE:SDL)は本日、SDL Tridion DXプラットフォームの最新リリースを発表しました。このデジタルエクスペリエンスソリューションは、管理不十分のコンテンツ、低品質の顧客体験(CX)、コンプライアンスリスク、法的責任を生み出している、組織中に分散している企業情報や分断されたテクノロジーの問題に取り組みます。
SDL Tridion Sites(ウェブコンテンツ管理)、SDL Tridion Docs(構造化コンテンツ管理)、SDL Dynamic Experience Deliveryの長所を1つのインテリジェントなプラットフォームにまとめたSDL Tridion DXでは、言語や配信先デバイスの種類を問わず、顧客・パートナー・従業員向けのマーケティング、コマース、製品、サービスの情報を管理および配信できます。
現在、世界中に分散した社内外のオーディエンスにデジタルコンテンツを配信するプロセスは、非常に分断されているのが一般的です。これには、ファイルベースのリポジトリやデスクトップパブリッシング、ウェブコンテンツ管理、手動の翻訳プロセスなど、さまざまなツールが使用されています。このような分散したシステムの統合や使用は複雑でコストがかかるだけでなく、分断されたプロセスによって、ミスや不統一、デジタルエクスペリエンスの分断をもたらします。
こうした問題を解決するのがSDL Tridion DXです。SDL Tridion DXは、デジタルエクスペリエンス(DX)、パートナーエクスペリエンス(PX)、従業員エクスペリエンス(EX)を促進する全社規模のハブとして機能することで、すべてのデジタルコンテンツを一元管理する優れた方法を提供します。このソリューションを導入すると、SDL Tridion Sitesにより、CRM、eコマース、DAMなどのあらゆるプラットフォームと統合して、魅力的なデジタルエクスペリエンスを創出できます。またSDL Tridion Docsにより、新しいDraft SpacesとReview Spacesを利用して共同作業を容易に進めることができ、詳細な製品情報の共同制作が可能になります。また、SDL Dynamic Experience Deliveryにより、すべてのコンテンツを対象とした企業検索機能を利用できるようになります。具体的には、SDL Tridion DXでコンテンツの制作・翻訳・管理・配信の新しい方法を定義することで、次のような効果が得られます。
- DX:販売前から販売後までのカスタマージャーニー全体の体験をグローバル規模でパーソナライズでき、コンバージョン率と顧客ロイヤルティが向上します。
- PX:エクストラネットやポータルを通じてコンテンツを配信することで、パートナーがどの関連チャネルでも最新コンテンツや情報を確認でき、業務をさらに効率化できます。
- EX:適切に管理された情報やコンテンツを配信する信頼できる唯一の情報源を従業員に提供することで、イントラネットやナレッジハブを通じて最新のポリシーや手続き、ガイドライン、製品情報などビジネスに不可欠な情報にアクセスできるようになります。
SDLのChief Product OfficerであるJim Saundersは次のように語ります。「企業が以前から直面している問題の1つが、コンテンツを特定のオーディエンスに向けて配信するのに使用するさまざまな種類のシステムの管理です。SDL Tridion DXが、分断された組織の橋渡し役となり、さまざまなチーム、部門、コンテンツレポジトリのコンテンツが1つにまとめられた体験が実現します。これにより、従業員には明確な情報が、顧客とパートナーにはブランドとコンテンツに関して一貫した体験が提供されます」
かつてないほど多くのメリットを提供するために、SDL Tridion DXでは次の機能が1つのシステムに統合されています。
- 使いやすいウェブベースの制作機能:コンテンツ所有者や専門知識を持つエキスパート、参加頻度が低い作業者が、コンテンツの制作、レビュー、最終処理を迅速に行えるため、市場投入期間の短縮につながります。
- 容易な共同作業:高度に構造化された製品、サポート、サービスの情報に携わる関係者間で共同作業しやすくなり、品質や一貫性を確保できます。
- 商取引、デジタル資産管理、CRM、ERP、ストレージの主要プラットフォームとの統合:このようなテクノロジーに対する投資を引き続き活用できるうえ、世界規模のコンテンツ配信を統括する単一プラットフォームも提供されます。
- すべてのブランド、製品ライン、市場、チャネルにおけるコンテンツのオーケストレーション:高度なタクソノミーベースの分類機能、コンテンツ依存関係の管理機能、翻訳の統合機能を活用します。
- セキュアなコンテンツサービスをベースとした配信:ウェブサイトから、モバイルデバイス、スマートデバイス、IoT(モノのインターネット)デバイスまで、現在および未来のチャネルやデバイスに配信します。これにより、AIテクノロジーを採用したアプリケーションで詳細な情報を処理できるようになり、対話型ユーザーインターフェイスなどの最新タッチポイントが実現します。
SDLのパートナーであるTahzooは、グローバルブランド企業トップ1000にランクインする顧客体験のマーケティング会社です。同社のCEOであるBrad Heidemann氏は次のように語ります。「SDLのパートナーとして、企業が顧客体験(CX)のリーダーになれるようにサポートしています。SDLの戦略は、顧客ライフサイクル全体を通じ、SDL Tridion DXでコンテンツを管理し、社内外のすべての関係者にコンテキストに合ったコンテンツを配信することに重点を置いているため、目が離せません」
SDL Tridion DXは、従業員、パートナー、顧客に高度な検索機能を提供し、適切な情報に素早くアクセスできるようにすることで、企業の俊敏性を高めると同時に、情報が全社で一貫して更新され、一元化された単一のプラットフォームに新たな事業部門が容易に参加できるようにします。
SDL Tridion DXでは、企業が価値を素早く創出できるように、コンテンツの取り込みや配信に関するさまざまなベストプラクティスをSDL Digital Experience Accelerators(SDL DXA)を通じて提供しています。これを利用することでプロジェクトが迅速に進み、作業期間が短縮されます。また、柔軟な導入オプションも用意しています。SDL Tridion DXはオンプレミス、クラウド、またはハイブリッドの環境に導入可能です。更新や継続的なメンテナンスといった、業務に直接関係ない作業の管理はSDLに任せることができます。SDL Tridion DXは、Microsoft Azure、Alibaba Cloud、Amazon Web Servicesなどの主要サードパーティのクラウドサービスでホストすることも可能です。