グローバルコンテンツの作成、管理、翻訳、配信のリーダーであるSDLは、次世代のコンテンツ管理テクノロジーであるSDL Tridion DXを発表しました。SDL Tridion DXは、カスタマージャーニーの構成要素である魅力的なデジタルエクスペリエンス(DX)を構築する決定的なソリューションです。
SDL Tridion DXは、販売前、販売時、販売後というカスタマージャーニー全体を通じて継続性のあるエクスペリエンスを独自の手法で作成できます。マーケティングコンテンツと綿密に構造化された製品情報の両方のコンテンツライフサイクルを管理し、さらにサードパーティーのeCommerce、DAM、PIMのシステムに格納されているコンテンツを解放します。これにより、ビジターが1つのウェブサイトでマーケティングコンテンツを利用し、別のウェブサイトでオンラインショッピングを行い、まったく別のエクスペリエンスでサポートや製品の情報を検索するという、まったく分断されている現在のデジタルエクスペリエンスの壁を除去することができます。
SDLは、このビジョンをサポートするためポートフォリオを調整し、SDL WebをSDL Tridion Sitesに、SDL Knowledge CenterをSDL Tridion Docsに再ブランド化しました。その際、ウェブコンテンツ管理(WCM)とDITAベースの構造化コンテンツ管理(CCMS)の最良の部分を組み合わせてSDL Tridion DXとの独自の統合ソリューションを構築しました。
15年間にわたって蓄積してきた自然言語処理と機械学習に関する知識を基盤するSDL Tridion DXは、グローバル規模の単純なコンテンツ管理を越えるエンタープライズソリューションであり、ビジネス要件によりヒューマンインサイトおよびヒューマンスケールと並列するモデルで、パーソナライズされた魅力的なコンテンツを顧客の要望に合わせて作成できます。
SDLのCEOであるAdolfo Hernandezは次のように述べています。「オンラインのエンゲージメントとコンバージョンを推進する上で最も困難な課題は、コンテンツのパーソナライズ化を成功させることです。私たちは認知技術を進化させており、企業が融合した製品主導のマーケティングコンテンツを状況に応じた方法で創出、適応、最適化するお手伝いをしています。このような方法は、これまでこの規模では不可能でした。この手法は顧客との感情的な関係を創出とともに、一貫性のあるブランドエクスペリエンスを提供し、これまでより高いコンバージョン率と収益率を実現します」
SDLの強力な機械学習、コンテンツ管理、翻訳テクノロジーを活用するSDL Tridion DXは、次のもので構成されています。
- SDL Tridion Sites(旧「SDL Web」):強力なウェブエクスペリエンス管理ソリューション。企業は、グローバルなウェブ全体にわたるマーケティングの複雑な環境と製品主導のコンテンツ、継続的なデジタルエクスペリエンスを提供するためのデジタルプロパティとモバイルプロパティを効果的に管理できます。また、市場投入までの時間を短縮し、総所有コストを削減することもできます。単一のソリューションからデジタルコンテンツをあらゆるデバイス向けにグローバル規模で簡単に公開し、複数言語、複数文化、複数ブランドのチャネルに適合させることができます。
- SDL Tridion Docs(旧「SDL Knowledge Center」):DITAベースの構造化コンテンツ管理ソリューション。詳細な製品コンテンツとテクニカルドキュメントの大規模な作成、管理、配信の複雑なプロセスを解決します。SDL Tridion Docsは、市場投入までの時間を短縮し、情報の質と一貫性を向上させるだけでなく、コンテンツの再利用、公開と翻訳の自動化により、開発コストを低減します。
SDL Tridion DXの発売とあわせて、SDLはSDL Tridion Docsの新規リリースを発表する予定です。SDL Tridion Docsは、オンライン配信機能をSDL Tridion Sitesと完全に共有できるように強化されました。
新規リリースを導入すると、企業は現在の閉じられたPDFフォーマットを越えて製品情報を解放し、テクニカルコンテンツを複数チャネルのデジタルエクスペリエンスに容易に統合できるようになります。
SDL Tridion DXでは、APIを重視するアプローチに集中することにより、あらゆるサイト、アプリケーション、タッチポイントにコンテンツを公開し、フルクロスプラットフォームパブリッシングと顧客に合わせたユーザー体験を実現できます。バックエンドシステムとの統合では競合製品を凌駕するSDL Tridion DXの新しいデータ統合フレームワークは、分析やマーケティングの自動化から製品ライフサイクル管理システムまで、バックオフィスソリューションへのアクセスを可能にし、これまでで最も強力なSDLのコンテンツ管理製品リリースとなっています。
Ars Logicaの創設者であるTony White氏は次のように述べています。「SDL Tridion DXにより、オンラインカスタマージャーニーにおける壁を取り払うことができます。特にこのような壁が複数の異なるシステムからのコンテンツが原因で、カスタマータッチポイント間のコンテキスト不足をもたらす場合に有効です。これにより、販売コンバージョン率の向上とデジタル資産間でのユーザー体験の一貫性に大いに役立っています。顧客との相互理解が深まれば、顧客とのやりとりは双方にとって豊かで意味あるものになります」
SDLの翻訳テクノロジー、サービス、高度なコマース統合にサポートされたSDL Tridion DXの導入により、企業は、ビジネス消費者の母国語、コンテキスト、選択したデバイスをベースに、徹底的にパーソナライズされたデジタルエクスペリエンスを顧客に提供できます。